口蹄疫 ワクチンの接種開始 家畜20万頭を対象に(毎日新聞)

 口蹄疫(こうていえき)がまん延している宮崎県央部で22日、感染発生地から半径10キロの移動制限区域の家畜に対するワクチン接種が始まった。健康な牛や豚にワクチンを接種して感染拡大を遅らせたうえで、殺処分する。

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 対象は感染が確認された都農(つの)、川南、高鍋、新富の4町で飼われている未感染の家畜約20万5000頭。県は対象農家に電話で同意を求めたうえで、区域周辺部から中心部へ向かうように接種を進める。期間について県は「3、4日間で終わらせたい」としている。

 接種作業に従事するのは、感染リスクを減らすため、新たに県外から宮崎入りした獣医師27人と補助員40人、案内役の地元住民で構成する27チーム。3人1組で対象地に向かった。ワクチンも午前9時半、宮崎市の宮崎家畜保健衛生所を出発した。東国原英夫知事と山田正彦副農相も川南町などを訪問した。

 対象となる農家への国の補償策などについて地元の首長らは21日夜、受け入れを決めた。【石田宗久】

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